ロシア・ウクライナ戦争やイスラエル・ガザ戦争、緊張が続く米中対立など、近年ますます地政学的リスクが顕在化しています。軍事力の行使が身近に迫る中、国家としてのリスク対応が必要不可欠になっていると言えるでしょう。企業もまた、原材料の高騰やサプライチェーンの再構築など様々な影響を受けています。日々情勢が変化し、想定外の事態が次々と起こる今こそ、従来の考え方や当事者意識の見直しが求められているのではないでしょうか。今回の勉強会にお招きしたのは、安全保障論やリスクマネジメントの専門家として知られ、執筆・講演など多方面で活躍しておられる金沢工業大学大学院 教授の伊藤俊幸先生。2024年以降の国際情勢がどのように変化していくのか、日本の安全保障政策はどう変わるのか、また日本企業はどのような対応をとるべきか、専門的な視点から詳しく解説していただきました。また株式会社FRONTEO 経済安全保障室 戦略チームの永田麻紀子からは、KIBIT Seizu Analysis(キビット セイズ アナリシス)を活用したサプライチェーンの解析事例を紹介しました。

金沢工業大学大学院(虎ノ門キャンパス) 教授
株式会社FRONTEO 戦略アドバイザー
伊藤 俊幸
防衛大学校機械工学科卒、筑波大学大学院修士課程(地域研究)修了。海上自衛隊で潜水艦乗りとなる。潜水艦はやしお艦長、在米国日本国大使館防衛駐在官、第2潜水隊司令、海上幕僚監部広報室長、同情報課長、防衛省情報本部情報官、海上幕僚監部指揮通信情報部長、海上自衛隊第2術科学校長、統合幕僚学校長、海上自衛隊呉地方総監を経て、2016年より金沢工業大学大学院(虎ノ門キャンパス) 教授を務める(イノベーションマネジメント研究科 イノベーションマネジメント専攻)。
株式会社FRONTEO
経済安全保障室 戦略チーム
永田麻紀子
早稲田大学法学部卒業。シティバンクにて、リレーションシップマネジャーとして顧客の資産管理、投資コンサルタント業務を担当。BNPパリバ証券株式会社にて、フィックスドインカム部門で部長代理として法人営業に従事。リーバイ・ストラウス ジャパン株式会社にて、リテールおよびホールセール業務を経験。現在、株式会社FRONTEO経済安全保障室 戦略チームにて、主に民間企業を担当し、顧客の経済安全保障上の課題解決や戦略立案をサポートしている。